手塚治虫WORLD 少年マンガ編―これがホントの最終回だ!
手塚治虫が雑誌掲載時の原稿に、大幅な修正を行って単行本化していたことは、手塚ファンなら誰しもが知るところだろう。この「手塚治虫WORLD」は、雑誌掲載の最終回と、描き直された単行本用の最終回とを並べて編集した、いわばビフォーアフター本だ。
中でも「マガジン」から「サンデー」へと移行した「W3」のそれぞれの最終回と、幻となった「マガジン」版の第1回が読めるのは、ファンとして嬉しい。また、監修を担当したみなもと太郎の解説が、これまたどれも膝を打つほどにツボをついていて、おもしろい。
しかし、これは手塚治虫という改稿に取り付かれた漫画家の業を知る、あくまで手塚ファンのための研究本だ。手塚漫画を純粋に楽しみたい読者は、最終稿である単行本を読めば、充分だと思う。
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