ノモンハン戦車戦―ロシアの発掘資料から検証するソ連軍対関東軍の封印された戦い
独ソ戦においてドイツ軍を完膚無きまでに叩き伏せたソ連防衛の英雄・ジューコフ将軍をして、最も苦しい戦いだったと言わしめた激戦「ハルヒン・ゴール戦役」こと「ノモンハン事件」の記録の書。
旧ソ連時代の自画自賛に満ちた記録とも、五見川順平の小説から始まる、自虐かつ歪曲気味の日本側の記録ともまた違う、客観的戦記です。
日本陸軍が初めて経験した大々的敗北でありながら、強大なソ連軍をも恐懼せしめた戦いであったがために、ソ連は日本との不可侵協定を選んだとも言えるということが、この書からも分かります。
そして、「敗北から学ぶ」ことこそ実は有意義な物なのだということを、この書からも学べるかと。
純粋に戦史資料としても有為な本で、彼我の装備の状況がよく分かります。
テキスト、ビジュアルのバランスも適切で、日本でも有数の軍事評論家の鈴木邦宏氏の監修もあって、日本側では資料の数が少ないこの戦いの概要をよく知ることができます。
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